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なにも知りません

J31Gate 第21回「数」掲載歌解説

遅ればせながら、J31Gate 第21回「数」発行おめでとうございます。今回も2首掲載していただきました。

 

063 ジャンク品の玉座の上したり顔「王子」と呼ぶのは少しくやしい

"八"王子出身であることを日頃から公言している矢花くん。また、たびたび中古で手に入れた楽器を自ら改造して使用している矢花くん。

八王子といえばどデカいリサイクルショップの複合店があることで有名ですが(そうなん?)、そんな生まれの土地柄のせいか、キラキラのジャニーズアイドルには似つかわしくないはずの、庶民的でノスタルジーさえ感じるような場所もなんだかしっくりきてしまう。かと思えば、その中古の楽器をお供に、ステージ上では誰よりも目を惹く光輝くパフォーマンスを見せてくれる。そんな彼の唯一無二で独特な佇まいを詠みました。

今年2月、突如として「月曜から夜ふかし」の街頭インタビューに地元八王子から出演を果たし、ファンを騒然とさせた矢花くん。その時見せた照れ隠しのような、してやったりのドヤ顔のような、何とも言えないマスク越しの笑顔が今でも脳裏に焼きついて離れません。それすらも彼の思惑通りなのかもしれないと思うとたまらなくむず痒い気持ちになりますが、なんだかんだでそんなところも含めて好きです。

(ただ本当にこのご時世何が起きるかわからないので、早いとこご実家を出ていただけると誠に勝手ながらオタクは安心します……)

 

 


064 トリセツは読まないタイプとは言えど知りたくて5150

Johnny's webにて連載中の7 MEN 侍のブログ『異担侍日報〜侍ふ。〜』。10月13日に更新された水曜vol.26では、矢花くんが使用しているギターのマルチエフェクターについて解説してくれています。

普段は素人も多い我々に向けて、伝わりやすい例えを探したり、手描きの図解を作成したりととてもわかりやすく解説しようと努めてくれる矢花くんですが、この回では珍しく、専門用語や具体的な設定数値を用いて超・超・超詳細に解説を行っています。ギターを弾かないわたしから見ればマジでただの暗号です。正直後半は薄目で斜め読みしました。ごめんなさい

隙自語ですがわたしは普段から家電などの取扱説明書をちゃんと読むことがほぼなく、「とりあえず触ってみればわかるっしょ」と思ってしまうタイプでして。それと同様に、趣味の音楽や美術鑑賞の際も「理屈より何より自分が見ていいと感じたものはいい!」と考えてしまう方なんですよね。理論や背景の文脈がわかればより一層面白いというのもとてもわかるのですが、何せ勉強が苦手なもので……

音楽について知識が増えると世界が広がって面白いよ、と日頃から我々に呼びかけ、いろいろなことを教えてくれる矢花くん。その全てを理解してあげられないことに申し訳なさを感じつつも、彼の表現の根幹に関わる大切な部分をたくさん開示してくれるのが嬉しくもあり、「そんなに何もかも明け透けにしなくてもいいよ」という思いもあり……。

真面目に勉強する気はないけど彼の見ている世界に少しでも近づきたい。身勝手で浅はかで愚かなわたしは、今日も追いすがるような気持ちで、彼の敬愛するヴァン・ヘイレンのアルバム『"5150"(フィフティーワン・フィフティーと読むそうです)』を再生してしまうのでした。

5150

5150

余談ですが、上の動画はヴァン・ヘイレンのギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなった時に更新されたもの。本人曰く「有名人が亡くなってあんなに悲しい気持ちになったのは初めてで、何日か落ち込んだ」のだそう。ジャニーズJr.という、自分の思想を自由に発信できる手段の限られた立場でありながら、ミュージシャンへの心からのリスペクトのこもった、とても粋な哀悼の意の示し方だと思います。

 

 

 

うーん難しかった!グループ名とか誕生日とか887とかありきたりだな〜と思って避けようとするあまりめちゃくちゃ前提知識が必要なわかりづらい歌になってしまった気がする…… 解説がなくても、詠まれている対象を知らなくても、詩的・文学的な美しさを楽しく鑑賞できる歌を目指していきたいところ。